腎精不足(じんせいぶそく)

エネルギーが不足した虚弱タイプ

精とは、気や血を生成し、生命活動を維持するもっとも基本的な物質です。

精は五臓(肝・心・脾・肺・腎)に分配されて臓腑の精になるものと、生殖に関与する生殖の精に分けられます。この生殖の精を含むのが腎精(じんせい)です。腎精不足(じんせいぶそく)とは、その腎精が足りていない状態です。

生まれながらに腎精が不足していると、発育不良が起こったり、虚弱体質になったりします。大人の場合は、不妊症や無月経、勃起不全、性欲減退などが起こります。

足腰がだるくなったり、耳が遠くなったり、髪が抜けたり、忘れっぽくなったり、いわゆる老化現象も東洋医学では年齢とともに腎精が減ってきた兆候と捉えます。

生まれながらに持っている精ですが、飲食物からもつくり出せます。適切な食生活とツボ刺激で精を充填し、生命力を高めていきましょう。

​●あなたに合ったツボ

①太溪(たいけい)

内くるぶしとアキレス腱の間の凹んだところ。親指でやさしく押して気持ちのいいところで5秒くらいとめ、ゆっくり戻します。お灸をするのも効果的です。腎を補います。

②足三里(あしさんり)
 

膝のお皿の下から指4本分(親指をのぞく)の幅下の高さで外側に指をすべらせて凹んだところ。親指でやさしく押して気持ちのいいところで5秒くらいとめ、ゆっくり戻します。お灸をするのも効果的です。消化を促進して精を生みます。

③腎経(じんけい)

足底の真ん中から土踏まずのあたりをカッサの凸部で、内くるぶしの後ろからアキレス腱の前を通り膝下までをカッサの凹部でマッサージします。棒灸で温めるのも効果的です。腎の機能を回復します。

​●ワンポイントアドバイス

過労やストレスを避け、腹八分目の量をよく噛んで食べましょう

生まれながらに精が少ないこともありますが、一般的には加齢や過労、ストレスが精不足の主な原因です。お産も多くの精を消費しますので、女性は産後の養生がとくに重要です。温かく消化によいものをよく噛んで食べ、飲食物からしっかり精をつくり出せるようにしましょう。腎の機能を助けるとされる黒い食材、黒ごまや黒米、黒豆などを食生活に取り入れるのもおすすめです。

できればゆるやかに年を重ねていきたいですよね。それにはやはり無理は禁物です。寝ても疲れがとれないようなら、意識的に身体を休ませてあげましょう。忙しくてとても無理という方は、スケジュール帳に休憩時間をタスクとして入れ込みましょう。近頃では、健康管理をビジネススキルとして評価している会社もあるくらいです。

アンチエイジングには、瞑想やヨガ、太極拳など自分が心からリラックスできるものをみつけて、しっかり身体を休ませる習慣が大切です。活動と休息のバランスがとれると、自然とパワーが湧いてきます。