腎陽虚(じんようきょ)

身体を温める力が低下した真の冷え性タイプ

腎陽(じんよう)とは、五臓(肝・心・脾・肺・腎)のうち腎にある陽の気で、五臓六腑を温め、生殖や発育を促進する機能を持ちます。

腎陽虚(じんようきょ)とはそうした腎陽の機能が低下した状態です。冷えの症状に加え、足腰のだるさや痛みが現れます。

東洋医学では、冷えがもっとも痛みを生むと考えます。寒くなってくると神経痛が出る、クーラーにあたると肩がこるといった経験は多くの人が体験しているでしょう。

腎は生殖機能に影響するため男性、女性ともに不妊の原因にもなります。

腎は水分代謝の要ですから、頻尿や夜間尿などの排尿障害やむくみも出やすくなります。

ツボを刺激して腎陽を取り戻し、不快な症状を解消していきましょう。

​●あなたに合ったツボ

①太溪(たいけい)

内くるぶしとアキレス腱の間の凹んだところ。親指でやさしく押して気持ちのいいところで5秒くらいとめ、ゆっくり戻します。お灸をするのも効果的です。腎の機能を回復します。

②関元(かんげん)
 

おへその真下で、指4本分(親指をのぞく)の幅下ったところ。お灸で陽気を補います。

③仙骨部

お尻の上のほう、尾てい骨に続く三角形の骨のあたりをドライヤーや少し熱めのシャワーで温めます。棒灸も効果的です。腎陽を補います。

​●ワンポイントアドバイス

過食と過労はNG、骨盤と足首まわりを温めましょう

腎には腎陰(じんいん)と腎陽(じんよう)がやどり、人体の陰陽のもとになっています。腎陰は全身を潤し、腎陽は全身を温めます。

どちらも年齢とともにだんだんと減っていくものですが、そのスピードを遅らせることは可能です。過食や過労を避け、早寝早起き、腹八分目、適度な運動を心がけましょう。飽食かつ多忙そしてストレスの多い現代社会ではなかなか難しいですが、アンチエイジングには養生が欠かせません。

腎陽の低下は不妊にも影響しますから、女性はとくに骨盤まわりと足首を冷やさないように注意しましょう。

生ものや冷たいもので内側から身体を冷やすのもよくありません。シナモンやしょうが、らっきょうやネギなど身体を温める作用のある食材を積極的に取り入れましょう。血流を改善する酢タマネギ、腎の機能を回復する黒ごまや黒米、黒豆もおすすめです。

身体が温まってくると、自然と丹田(おへその下あたり)に力が満ちてきます。