腎陰虚(じんいんきょ)

体内の潤い成分が不足したタイプ

東洋医学では、五臓(肝・心・脾・肺・腎)それぞれの変調が現れやすい身体の部位が決まっています。腎の変調が出やすいのは、髪、耳、肛門、腰などです。

髪が抜けやすくなった、耳が遠くなった、便がすっきり出ない、足腰がだるいといった症状があれば、腎の問題かもしれません。

一方、陰虚(いんきょ)とは、体内を潤す成分が不足していることを表します。腎陰虚(じんいんきょ)とは、五臓の陰陽のもとになっている腎陰が減っている状態。そのため陽が余って熱が発生し、ほてりや寝汗などの症状が出ます。

舌は淡いピンク色が理想ですが、それより赤みを帯びていたら陰虚の可能性大です。ツボを刺激しながら体内を潤し、陰陽バランスを整えていきましょう。

​●あなたに合ったツボ

①復溜(ふくりゅう)

内くるぶしから指3本分(親指と小指をのぞく)の幅上がった高さで、アキレス腱の前縁。親指でやさしく押して気持ちのいいところで5秒くらいとめ、ゆっくり戻します。指で押してみてとくに痛みを感じる部分に米粒を載せ、医療用テープで留めてもいいです。体内の潤い成分を増やします。

②足三里(あしさんり)
 

膝のお皿の下から指4本分(親指をのぞく)の幅下の高さで外側に指をすべらせて凹んだところ。親指でやさしく押して気持ちのいいところで5秒くらいとめ、ゆっくり戻します。指で押してみてとくに痛みを感じる部分に米粒を載せ、医療用テープで留めてもいいです。消化を促進して気血をつくります。

③腎経(じんけい)

足底の真ん中から土踏まずのあたりをカッサの凸部で、内くるぶしの後ろからアキレス腱の前を通り膝下までをカッサの凹部でマッサージします。腎の機能を回復します。

​●ワンポイントアドバイス

十分な睡眠と野菜・魚を中心とした和食を意識しましょう

陰は五臓(肝・心・脾・肺・腎)すべてに含まれますが、このうち肝陰と腎陰は互いに充足しあい、一方が盛んであれば他方も盛んで、一方が衰えれば他方も衰えます。肝はとくにストレスに影響を受ける臓ですから、腎陰を守るためにもなるべくストレスをかけずに過ごしましょう。

いずれの陰も体内を滋養し潤す成分として働きますが、とくに女性は40歳をさかいに身体の潤い成分が足りなくなってきます。肌やお通じの調子が今までと違うなと思ったら、脂っこいものや塩辛いものは控え、野菜や魚を中心としたバランスのよい食生活を心がけましょう。旬を意識して献立を考えると自然と体調が整ってきます。

腎を補う黒ごま(すったもの)と身体を潤すハチミツをペーストにして常備し、おやつ代わりにするのもおすすめ。十分な睡眠と適切な食事、この2つをキープできれば、高い化粧品やサプリメントなんかなくてもアンチエイジングは可能です。