風熱犯肺(ふうねつはんはい)

熱や炎症が強い風邪タイプ

東洋医学では、身体に害を与える気候を六淫(ろくいん)と呼び、「風邪(ふうじゃ)・寒邪(かんじゃ)・暑邪(しょじゃ)・湿邪(しつじゃ)・燥邪(そうじゃ)・火邪(かじゃ)」の6つに分けています。

風熱犯肺(ふうねつはんはい)とは、そのうち風邪と熱邪が肺に悪さをしている状態です。高めの熱が出て、悪風(風に当たるのがつらい)の症状が出ます。

しばらくすると、肺が失調して、強めの咳や鼻水、鼻づまりと続きます。いわゆる風邪の一連の流れです。

風熱の邪が原因の場合、痰や鼻水の色が黄色っぽくなります。のどが赤く腫れて痛みが出ることも。

症状がひどくならないうちにツボ刺激で改善を図りましょう。

​●あなたに合ったツボ

①曲池(きょくち)

肘を曲げたときにできるシワの端と肘の外側にある骨の中点。ちょっと凹んでいるところ。親指で円を描くようにマッサージします。体の熱をとります。

②合谷(ごうこく)
 

手の甲。親指と人差し指の間のみずかきの後方にある三角形の部分の中央より人差し指より。親指を人差し指から続く骨の下に入れ込むようにしてツボを刺激します。親指で小さく円を描きながらマッサージしましょう。身体の熱をとります。

③肩と肩甲骨間部

肩と肩甲骨の間をカッサ(凸部)でほぐすようにマッサージします。10~15本程度の爪楊枝を輪ゴムでまとめ、ツンツン刺激してもいいです。風熱の邪を追い出します。

​●ワンポイントアドバイス

十分な睡眠と温かい食事で養生しましょう

身体に熱邪が入ると、熱が出て顔が赤くなり、鼻水や痰の色が黄色っぽく粘りを帯びてきます。手首の脈もいつもより早く打っているはずです。

そんな症状が出る前に、あっ、風邪かな? という直感はわりと早い段階で感じるものです。身体のSOSに気づいたら、十分な睡眠と温かく消化によい食事を心がけましょう。

東洋医学では、人の持つ免疫力や自然治癒力を正気(せいき)、ウイルスや細菌、身体に悪影響を及ぼす気候を邪気(じゃき)と言います。両者が闘い、正気が邪気に負けると病気になるというのが東洋医学の基本的な考え方です。ですから正気をパワーアップさせれば、どんな邪気が来ても大丈夫。それにはストレスをためないことと、早寝早起き、腹八分目の養生が何より大切なのです。

といっても風邪はひきますよね。のどの渇きや炎症でつらいときは、大根をおろしたしぼり汁にハチミツを加えて飲むと、肺が潤い、のどの症状も軽減します。

風邪をひきやすい人は、朝晩にココナッツ油などでオイルでうがいをしてみてください。オイルがのどの粘膜を保護してウイルスや細菌から守ってくれます。