風寒犯肺(ふうかんはんはい)

冷えからくる風邪タイプ

ストレスなどの精神的な負荷と同じく、気候も大きく体調を左右します。近頃は急激に暑くなったり寒くなったりと気温差が激しく、ゲリラ豪雨などの異常気象も日常茶飯事で、気候が身体に与える悪影響が強まっています。

東洋医学では、身体に害を与える気候を六淫(ろくいん)と呼び、「風邪(ふうじゃ)・寒邪(かんじゃ)・暑邪(しょじゃ)・湿邪(しつじゃ)・燥邪(そうじゃ)・火邪(かじゃ)」の6つに分けています。

風寒犯肺(ふうかんはんはい)とは、そのうちの風邪と寒邪が肺を失調させた状態です。頭痛や悪寒、発熱に続いて、咳、痰、鼻水、鼻づまりといったいわゆる風邪(かぜ)の症状が現れます。

風寒の邪による痰や鼻水は白っぽい水様性のものなのでチェックしてみてください。

風邪(かぜ)かなと思ったら、早めにツボを刺激して風寒の邪を体内から追い出しましょう。

​●あなたに合ったツボ

①尺沢(しゃくたく)

肘を90度に曲げたときに触れる腱の外側にある凹んだところ。親指で円を描くようにマッサージします。指で押してみてとくに痛みを感じる部分に米粒を載せ、医療用テープで留めてもいいです。肺の熱をとり、咳を鎮めます。

②大椎(だいつい)
 

頭を前に傾し、人差し指で頚椎を下りていきもっとも隆起している骨(頸椎の一番下で胸椎の直上)の下の凹んだところ。左右の肩の頂点を結んだ線と脊柱の交点のあたり。そこにお灸をします。汗をかかせて風寒の邪を追い出します。

③肩と肩甲骨間部

肩と肩甲骨の間をカッサ(凸部)でほぐすようにマッサージします。肩甲骨の間をドライヤーで温めたり、棒灸をするのも効果的です。風寒の邪を追い出します。

​●ワンポイントアドバイス

十分な睡眠と休養で自律神経を休ませてあげましょう

気温差はもちろん、気圧や湿度などの気象の変化は、知らず知らずのうちに自律神経に負担を与えています。季節の変わり目に風邪を引きやすいのはそうした気候の変化が激しいからですが、季節の変わり目だけに限ったことでもなくなってきました。

暑さ寒さは着るもので、湿度はマスクや加湿器、除湿機で、爆弾低気圧や猛暑のときは無用の外出は避けるなどして、気候から身体を守る術を身につけ養生しましょう。

雨に濡れて帰ってきた、寒いところに長時間いた、それでもなんともない人もいます。多少の無理が効く身体にするためには、普段から十分な睡眠と休養をとって自律神経をゆっくり休ませてあげることが大切です。

のどの渇きや炎症があるときは、大根をおろしたしぼり汁にハチミツを加えて飲むと、肺が潤い、のどの症状も軽減します。

風邪をひきやすい人は、朝晩にココナッツ油などでオイルでうがいをしてみてください。オイルがのどの粘膜を保護してウイルスや細菌から守ってくれます。