肺気虚(はいききょ)

身体のバリア機能が低下したタイプ

肺気虚(はいききょ)になると、まず咳が出やすくなります。

強い咳ではなく、弱々しい咳が特徴です。

肺は肌と深い関わりがあるため肌の調子も悪くなってきます。同時に身体を守るバリア機能も低下するため風邪を引きやすくなります。

肺は呼吸によって全身の気をつかさどっているので、肺が失調すると、血液循環や水分代謝にも影響が出てきます。

東洋医学では、肺は嬌臓(きょうぞう)と呼ばれますが、嬌は弱いという意味で、肺がデリケートな臓であることを表しています。とくに寒熱の刺激に弱いので、寒いところから急に暖かいところへ行くとくしゃみや咳が出るという人は肺が弱っている可能性大です。

ツボを刺激して、肺を正常な状態に戻してあげましょう。

​●あなたに合ったツボ

①太淵(たいえん)

手首の横紋の親指側の端。拍動が感じられるところ。親指でやさしく押して気持ちのいいところで5秒くらいとめ、ゆっくり戻します。指で押してみてとくに痛みを感じる部分に米粒を載せ、医療用テープで留めてもいいです。肺の気を補います。

②合谷(ごうこく)
 

手の甲。親指と人差し指の間のみずかきの後方にある三角形の部分の中央より人差し指より。親指を人差し指から続く骨の下に入れ込むようにしてツボを刺激します。やさしく押しこみ気持ちのいいところで5秒くらいとめ、ゆっくり戻しましょう。指で押してみてとくに痛みを感じる部分に米粒を載せ、医療用テープで留めてもいいです。

③肺経(はいけい)

肩の前あたりから、親指と人差し指に向けてカッサ(凸部)でマッサージします。肺を元気にします。

​●ワンポイントアドバイス

毎日の腹式呼吸で肺を鍛えましょう

咳が出ると、風邪かな? と思います。一週間くらいで治れば問題ないのですが、弱々しい咳が長く続いていたり、就寝時や明け方の咳がなかなか治らないという方は肺が弱っています。

肺はデリケートなので、身体の変調をいち早く教えてくれます。咳や鼻水がなかなか止まらないなと思ったら、身体から休めのサインが出ていると思って、できるだけ無理をしないようにしましょう。

温かく消化によいものをよく噛んで食べ、早寝早起きを心がけます。

風邪をひきやすい人は、朝晩にココナッツ油などでオイルうがいをしてみてください。オイルがのどの粘膜を保護してウイルスや細菌から守ってくれます。

腹式呼吸をするのもおすすめ。おへそを上下させるように意識して、横隔膜をできるだけ下に引き下げて空気を送り込み、口をすぼめてゆっくり吐き出します。これを5分間繰り返しましょう。

呼吸運動はそれ自体に内臓をマッサージするような効果があります。毎日続けることで、しだいに肺も元気になってきます。