胃熱(いねつ)

胃が熱を持って食欲が亢進したタイプ

胃熱(いねつ)とは、文字通り胃が熱を持った状態です。胃に熱があると、食欲は亢進しますが、熱が水分を損傷するため便秘がちになります。

それでも胃はどんどん食べ物を消化するので、すぐにお腹が減ってまた食べてしまいます。このような状態を東洋医学では消穀善飢(しょうこくぜんき)と言います。

便秘ではなく下痢になってしまう場合は、胃強脾弱(いきょうひじゃく)と言って、胃の機能が亢進している一方で、脾の機能が低下しています。脾は消化吸収の要ですから、胃を通ってきた飲食物をちゃんと消化できないまま排出して下痢になるのです。

そのほか胃熱の症状として、口臭、胃の痛みや不快感があります。

食欲旺盛だとしても、上記のような症状が出ていたら要注意。ツボを刺激して胃を正常な状態に戻しましょう。

​●あなたに合ったツボ

①内庭(ないてい)

足の人差し指と中指の間のみずかきのすぐ後ろ。溝の間に親指を入れ上下に動かしてマッサージします。胃の熱を冷まします。

②合谷(ごうこく)
 

手の甲。親指と人差し指の間のみずかきの後方にある三角形の部分の中央より人差し指より。親指を人差し指から続く骨の下に入れ込むようにしてツボを刺激します。親指で小さく円を描きながらマッサージしましょう。身体の熱をとります。

③胃経(いけい)

膝のお皿の下から続く骨の外側の筋肉(前脛骨筋)をカッサ(凸部)で上から下にマッサージします。胃熱を冷まします。

​●ワンポイントアドバイス

暴飲暴食はストップ、夜は軽めにしましょう

食欲が亢進するので一見いいように見えますが、ストレスなどで胃が熱化して機能が亢進している状態なので、それにまかせて暴飲暴食を続けているとしだいに消化器系の不調が出てきます。

食べたくても少しがまんするのが大切。三度の食事は昼食を中心にして、夜は炭水化物は控えて野菜中心にし、なるべく軽めにしましょう。

昼間に食べ過ぎたなと思ったら、夕食は抜いて胃腸を休ませてあげるなど臨機応変に。いつも腹八分目を心がけていれば、しだいに食欲も落ち着いてくるでしょう。

レモンのはちみつ漬けは便秘にも効果があるので、お腹が空いたときのおやつ代わりとして常備しておくと便利です。

身体の熱を取り除くトマトと水分を補い潤してくれる豆腐のサラダもおすすめ。

胃がムカムカして眠れないときは、仰向けの状態で膝を折ってお尻のほうへ足をつけ、太ももの前面を伸ばすようにすると、胃のむかつきが軽減します。