脾胃湿熱(ひいしつねつ)

体内の余分な水分が熱を持ったタイプ

湿(しつ)とは、水分代謝が悪いせいで身体にたまった余分な水のことです。

脾胃湿熱(ひいしつねつ)とは、その湿が脾胃に長くたまった結果、熱を帯びた状態です。

東洋医学では、脾は身体にとって必要なものを上へ、胃は身体にとって不要なものを下へ送る働きがあるとされています。

脾胃湿熱(ひいしつねつ)の場合、この2つの作用を湿が邪魔するので、胸焼けや膨満感、食欲不振、むくみが起こりやすくなります。また、口の中が粘ったり、苦くなったりすることも。熱の症状を伴うため、顔面紅潮やほてりなども見られます。

お酒が好きな人に多いのですが、飲酒をしなくても、辛いものなど温め作用の強い食事を好む人は湿が熱化しやすくなります。

舌の苔が黄色くなっていたら湿熱のある証拠です。

ツボを刺激して、身体から湿と熱を追い出しましょう。

​●あなたに合ったツボ

①内庭(ないてい)

足の人差し指と中指の間のみずかきのすぐ後ろ。溝の間に親指を入れ上下に動かしてマッサージします。脾胃の熱を冷まします。

②陰陵泉(いんりょうせん)
 

内くるぶしから上に伸びている骨の内側をなぞって、ひざの近くまで上がっていき、指が止まるところ。親指で円を描くようにマッサージします。身体から湿を取り除きます。

③胃経(いけい)

膝のお皿の下から続く骨の外側の筋肉(前脛骨筋)をカッサ(凸部)で上から下にマッサージします。胃熱を冷まします。

​●ワンポイントアドバイス

お酒と脂っこい食事、甘いものはほどほどに

島国である日本はもともと湿度が高いため身体に湿がたまりやすく、そのために胃腸が弱っているケースが多くあります。意識的に胃腸をいたわってあげましょう。

湿が熱化した湿熱はさらにやっかいです。とくにお酒はよくありません。お心当たりのある方は、休肝日をつくる、お酒の量を減らすなどの見直しをおすすめします。

飲酒の習慣がない方も、脂っこい食事や甘いもの、ストレスなどで湿が熱化することがあります。

きゅうりや冬瓜、セロリなど、身体を冷やし利尿作用もある食材を積極的に摂り、余分な水と熱を取り去りましょう。水分補給には解毒作用のあるハト麦茶をどうぞ。

スキマ時間にスクワットで太ももの前面を鍛えるのも胃腸の改善に効果的です。

食後に少し歩くだけでも消化が進み、胃の不快感が軽減されますので、生活の中に少しでも運動を取り入れることを意識してみましょう。