心血瘀阻(しんけつおそ)
血の流れが悪いドロドロ血タイプ
血瘀(けつお)とは、血行が悪くなって停滞した血のこと。血瘀の原因は、ストレスや冷え、外傷や出産、ホルモンバランスの乱れなどさまざまです。
心血瘀阻(しんけつおそ)とは、血を送り出す心が血瘀によって失調している状態です。
動悸や胸痛などの症状がある方は、早めに医療機関を受診しましょう。
血瘀のチェックは、舌でできます。鏡の前で舌の先端を鼻先に向けて裏側を見てみましょう。
紫色の太い血管が浮き出ている、あるいはもやもやっと静脈がたくさん見えたら血瘀(けつお)の可能性大です。
女性の場合は、経血に血の塊が混じっていないかどうかもチェックしてみましょう。
血瘀はシミや肌荒れの原因にもなり美容の大敵です。
ツボを刺激して血流をよくし、血瘀を流していきましょう。
●あなたに合ったツボ
①三陰交(さんいんこう)
内くるぶしから指4本分(親指をのぞく)上がった高さで骨の際の凹んだところ。親指で円を描くようにマッサージします。血流をよくして血瘀を改善します。
②内関(ないかん)
手首の内側のしわから指3本分(親指と小指をのぞく)上がった高さで、真ん中を走る太い腱の下。腱の内側から腱の下に向けて親指をゆっくり押し込むようにして5秒ほど止めゆっくり戻します。とくに痛みを感じる部分に米粒を載せ、医療用テープで留めてもいいです。気のめぐりをよくします。
③血海(けっかい)
膝のお皿から指3本分(親指と小指をのぞく)の幅上にあがった高さで内側に指をすべらせるとわかる筋肉の境目の凹んだところ。このあたりを親指で円を描くようにマッサージします。血流をよくして血瘀を改善します。



●ワンポイントアドバイス
野菜や魚を中心とした和食にシフトしましょう
妊娠、出産、更年期がきっかけで血瘀になることも多く、女性は男性よりも注意が必要です。とくに骨盤まわりの血流が滞らないように腹巻きなどで温めて血流を促しましょう。
夏場にクーラーで冷えるのもよくありません。エアコンの風を直接浴びないようにストールなどを持ち歩いて対処しましょう。
最近シミが増えてきたな、肌がざらついてきたなと思ったら血瘀のサインです。食生活にも気を配りましょう。
肉類や味の濃いもの、甘いものはなるべく控えます。代わりに野菜や魚を増やして、適度に酢を取り入れてみましょう。
酢タマネギは血液をきれいにして血流をよくするので常備菜としておすすめです。続けると肌の調子もよくなります。
疲れていたらお散歩程度、体力があれば軽いスポーツで汗を流しましょう。血流がよくなってくると、自然と気持ちも前向きになってきます。
軽いストレッチだけでもかまいません。毎日少しでも自分のためだけの時間をとってストレスを発散していきましょう。