心気虚(しんききょ)
エネルギー不足で疲れているタイプ
心には、全身に血を送り出す機能があります。
心気虚(しんききょ)では、血をうまく送り出すことができなくなるので、動悸や不整脈が起こりやすく、胸が苦しくなったり、息切れしたりといった症状が現れることもあります。
血が全身に行き渡らないため疲れやすく、倦怠感や無力感といった気虚(ききょ)に特有の症状も出やすくなります。
顔面には血脈が多く集まっていますからまずは鏡をチェック。
顔色が青白いなあと思ったら、ツボを刺激して心の機能回復を図りましょう。
●あなたに合ったツボ
①神門(しんもん)
手首の横紋を正面から見てその内端にある腱の下。腱の内側から腱の下に向かって親指でやさしく押して気持ちのいいところで5秒くらいとめ、ゆっくり戻します。指で押してみてとくに痛みを感じる部分に米粒を載せ、医療用テープで留めてもいいです。心の機能を回復します。
②気海(きかい)
おへその真下で、人差し指と中指の2本の幅分下ったところ。お灸をして気を補います。


③心包経(しんぽうけい)
手のひらを上に向けた状態で肩の前面から手首に向けて、カッサ(凹部)でマッサージします。気持ちがリラックスします。
●ワンポイントアドバイス
消化によいものを腹八分目でいただきましょう
なんだかやる気が出ない、いまはそんな状態かもしれません。
気は生命活動の源となるエネルギーです。その気が不足しているのですからしかたありません。
気は飲食物により補えますが、心気虚タイプの人は、もともと胃腸が弱く、気をうまく作り出せない人に多いようです。
温かく消化によいものを適度に摂り、食べ過ぎに注意しましょう。
過労や寝不足もよくありません。早寝早起きを心がけゆっくり休むことが大切です。
ジョギングやホットヨガなどの汗をかくような運動より、ゆったりと身体を動かすストレッチや太極拳を習慣にしましょう。
かぼちゃやぶどうは気を補うのにおすすめの食材です。