あけましておめでとうございます!
年は明けましたが、コロナは落ち着くどころか勢いを増すばかり。1月7日には、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県に緊急事態宣言が出される見通しです。学校の休校はなく、入試も予定どおり行うようですがが、飲食店の営業時間の短縮要請、不要不急の外出自粛などさらなる閉塞感は否めません。

コロナの不安、気軽に外出できないことに対する憤り、うつうつとしてどうしても気持ちが塞がり気味になってしまう。こういう時期だからしょうがないと思ってそのままストレスを溜め込んでしまうと、心身に不調が出てきてしまうことにもなりかねません。
東洋医学では、ストレスが溜まった状態を肝鬱気滞(かんうつきたい)と呼びます。これは、気(体の活動を支えるエネルギー)が滞った状態で、気のめぐりが悪くなると同時に血のめぐりも悪くなり、頭痛やめまい、腹部膨満感、イライラなどさまざまな症状が出てきます。
ストレスに効く四関穴(しかんけつ)って?
そこで今回は、気のめぐりを良くするツボを2つご紹介します。
手の甲にある合谷(ごうこく)と、足の甲にある太衝(たいしょう)です。
鍼灸では、この2つ(左右4箇所)を合わせて四関穴(しかんけつ)と呼び、同時に使うことでさらに気のめぐりが良くなると考えられています。

合谷(ごうこく)
手の甲。親指と人差し指の間のみずかきの後方にある三角形の部分を押してみて一番響くところ。親指と人差し指でツボを挟むようにして、円を描くようにマッサージします。お灸をするのも効果的です。

太衝(たいしょう)
足の親指と人差し指のみずかきから足関節に向けてなぞって指が止まるところ。溝の間に親指を入れ上下に動かしてマッサージします。お灸をするのも効果的です。
朝のウォーキングが気のめぐりを良くする!
気のめぐりを良くするためには運動も効果的です。
とくに冬は日照時間が少ないため、冬期うつという症状が見られることもあります。
コロナ渦を元気に乗り切るためにも、午前中にたっぷり日差しを浴びながらウォーキングするのがおすすめです。運動効果と日照効果でダブルの効果が得られます。
日差しを浴びることにより幸福ホルモンのセロトニンが出てストレスが緩和され、そのセロトニンが夜にはメラトニンに変わり、質の良い睡眠へと導いてくれます。この習慣がストレス耐性の強い体をつくってくれます。
歩くのが面倒だという方は、午前中に日差しを浴びるだけでもかまいません。
温かいお茶をすすりながら日向ぼっこをするなど、続けるためには、自分が心地いいなと思えるように工夫することが大切です。
ちなみにセロトニンを作るには、トリプトファンというアミノ酸が必要です。つまりタンパク質を摂らなくては材料不足となってしまいます。お正月は糖質過多になりやすいため、これからはトリプトファンの原料となるタンパク質を意識的に摂取するよう心がけてみてください。糖質を抑え、タンパク質と野菜を中心とした食生活にすると心も体も安定してきます。
2021年は健康に投資するつもりで、体によい習慣を何かひとつでも取り入れていきたいですね!