梅雨から夏にかけての”湿邪”対策

最終更新: 10月26日

台風ような雨風、真夏のような暑さ、気候の変化が激しくダウン気味の方も多いのではないでしょうか。今週末にはもう6月。これからは徐々に湿度が上がり、梅雨入りしてきますね。今回は、梅雨から夏を快適に過ごすために早めに行なっておきたい”湿邪”対策をまとめます。




東洋医学では、人体に疾病を起こす環境(気温や湿度など)を以下の6つに分けています。


風邪(ふうじゃ)、寒邪(かんじゃ)、暑邪(しょじゃ)、湿邪(しつじゃ)、燥邪(そうじゃ)、火邪(かじゃ)


このうち梅雨から夏にかけて要注意なのが湿邪です。


湿邪とは、湿気の多い気候そのものであり、雨に濡れたり、じめじめした部屋にいることでも、影響を受けます


湿邪の特徴として、


①重く付着する

②ねっとり粘りがあり気の動きを滞らせる

③下へ向かう

④脾(消化器系)を損傷しやすい


があります。


これによって以下のような症状が出やすくなります。


頭やカラダが重い、手足がだるい、目やにが多い、便が粘る、尿が混濁する、おりものが増える、関節の痛みが悪化する、むくみ(とくに下肢)、胃のつかえ、残便感など


梅雨時期になると体調が悪くなるんだよ、という方は上記のような症状にお心あたりがあるかもしれません。


こうした方は、湿邪に反応しやすいタイプで、カラダに湿がたまっている可能性が高いです。


カラダにたまっている湿とは、カラダの余分な水分で、保湿力を上げたりするような正常な水分とは異なります。


湿を生むのは脾(消化器系)ですから、胃腸を丈夫にすることが、湿邪対策の基本となります。



カラダの内と外からアプローチする効果的な”湿邪”対策


①生もの、冷たいもの、脂っこいもの、甘いもの、アルコールは控えめに

②多飲しない

③換気はこまめに、除湿機やエアコンを利用して部屋の湿度を上げすぎない

④雨に濡れない、濡れたらすぐに乾かす

⑤くよくよと思い悩まない


⑤については、補足しておきますね。

何度かブログでも書きましたが、五臓のうちの肝はストレスに反応しやすい臟です。一方、「長く思い悩む」と脾に悪影響が出てきます


心配ごとがあって食事が喉を通らない


というのもその一例。


歩きながらシャンプーしながら、ふとしたときにいつも同じことを考えている、という方は要注意。消化器系の働きが低下している可能性があります。


同じことをひとりでぐるぐる思い悩むのはやめて、誰かに相談してもいいですし、そもそもそんなことを考えないですむようにゲームや海外ドラマに没頭してもいいですし、スポーツでカラダを動かしてもいいですし、とにかくいったんその思考から離れるように自分でマネジメントしましょう。


湿邪対策とは、一言でいえば、カラダに湿をためないようにすることです。


換気する、除湿機を入れる、エアコンをつける、などお部屋の湿度をなるべく快適に保つようとくに睡眠時は気をつけてください。


これから雨が多くなり湿度が上がってくると、いつでも快適な状態を保つなんてことはできません。でも、脾胃(消化器系)が整っていれば、湿邪の侵襲を最小限に抑えることができます。逆もしかりで、脾胃が弱っていると湿邪の影響を受けやすくなります


消化器系に負担をかける飲食を減らして養生しましょう。