花粉症いまから始める体質改善のためのツボ刺激

前回は「花粉症に本当に効いた2つのこと」として、グルテンフリー・カゼインフリー、そしてビタミンDについてわたしの経験談をご紹介しました。今回は花粉症対策の続き。東洋医学の観点から花粉症をとらえ、ツボ刺激による体質改善によって花粉症を克服するための方法をまとめてみました。


年配の方とお話すると「花粉症なんて昔は聞いたこともなかった」「アトピーの子供なんて見たことなかった」とおっしゃる方も多いですよね。一昔前と比べてアレルギー疾患が激増しているのは間違いのない事実。花粉症も生活習慣病のひとつと言えるのかもしれません。


そこで東洋医学の観点から花粉症の原因となる生活習慣について考えてみたいと思います。




①食生活の変化


ファストフード店やコンビニがいたるところにあって、甘いもの、脂っこいものを食べる機会が無尽蔵に増えています。街を歩けば菓子パンやからあげなどがいつでも食べられる状況・・・ですがこの「甘いもの」と「脂っこいもの」の2つはとくに「」の機能低下をもたらします。


脾とは消化器系を司る臓で、脾の働きが悪くなると、カラダの中に余計な水分がたまりやすくなり、それらが痰や湿といった病理産物となってカラダをつまらせ、花粉症などのアレルギー疾患を誘発します


アレルギーの根本原因は腸にあり! 東洋医学でもやはりそのように捉えているのです。




②多飲


カフェ好きですか? わたしは大好きです。

大学生の頃にマリアージュフレールに出合ってから紅茶に目覚め、子供を生んでからはハーブティーにはまり効能などを調べてはいろいろ試しています。


お茶を飲みながら小説を読んでまったり過ごしたり、お友達とおしゃべりをしたりそんな贅沢な時間も好き。


デスクワークの方であれば、ペットボトルを横に置いて作業されている方も多いのではないでしょうか。わたしも会社勤めのころはそうでした。


飲み物は喉を潤すというだけでなく、ゆったりした時間を過ごすためにも、ストレス解消の意味でもわたしたちの生活の中に溶け込んでいます。


スタイル抜群のモデルさんや美しい女優さんがわたしは一日2リットル以上の水を飲んでいます、なんていうこともあるので、美容に関心の高い方の中にはその言葉に触発され多量の水分を摂っていらっしゃる方もいるでしょう。


しっかり筋肉がついていて、定期的に運動も行ない、水分代謝が活発でいくら水分を摂っても排出できるカラダであれば多量の水分もいい作用をもたらすでしょう。


しかし、水分代謝が落ちている人にとっては、それがミネラルウォーターや白湯であっても、あるいは何某かの効能があるハーブティーであってもカラダにとって毒となってしまうのです


さらにそれが、スポーツドリンクや炭酸飲料、ジュースなどになってくると、糖分まで加わり、カラダにとっての害はかなり増悪します。


臨床で患者さんを診ていて感じることですが、水分を摂りすぎている方がとにかく多い!

水分代謝がきちんと機能しているかどうかはむくみがあるかないかですぐわかります

むくみやすいという方は、


水分代謝能力<水分


となっていて、水分が過剰になっている可能性が高いです。




③ストレス過多


なんでもストレスのせいにするのはどうかと思いますが、現代人にとってストレスはやはり避けては通れない問題。ストレスがたまると、気のめぐりが悪くなり東洋医学でいうところの肝鬱(かんうつ)という状態になります。


肝鬱は、ちょうどお腹の上のあたり、みぞおち周辺にもやもやとガスが溜まって張っているような状態です。カラダの真ん中にそんなものが居座っているのですから気のめぐりが悪くなるのは当然。


また脳を酷使する現代人はどうしても気血がカラダの上部に集まります

すると、カラダの上半身が熱く、下半身が冷えるという「上熱下寒」の状態になってしまうのです。


そのうえ、肝鬱によりカラダの真ん中で気が滞っているので、いつまでも上熱下寒の状態が続いてしまいます。



健康であるためには頭寒足熱であることが大切


上熱下寒とはまさにその逆ですから、そこからさまざまな症状が引き起こされます。アレルギー疾患もそのひとつ。花粉症の鼻水や目のかゆみ、咳などもそうですが、頭部に症状が集中することが多いのも特徴です。


以上の3点を踏まえると、花粉症の体質改善に必要なのは、痰や湿などの病理物質を取り除き気のめぐりをよくすることになります。


花粉症の症状の中心は鼻水と目のかゆみ。

肌あれも顔面、とくに頬周辺に集中することが多いです。


鼻と目、そして頬を通る経絡は陽明経です。

鍼灸では経絡上に問題が出ている場合、その経絡の通りをよくすることで症状を改善していきます。ですから花粉症対策としてはまず痰を取り除き、陽明経を疎通(経絡を通して)します。


そのためのツボは「豊隆」です。




豊隆(ほうりゅう)

膝のお皿の下と外くるぶしを結んだ線のちょうど真ん中の高さで、人差し指を前面にある骨から外側にすべらせて指が止まる高まり。筋がやや緊張して硬くなっているあたり。親指で円を描くようにマッサージします。


さらに胃腸を丈夫にするという意味で、ぜひ追加したいツボが「足三里」です。





足三里(あしさんり)

膝のお皿の下から指4本分(親指をのぞく)の幅下の高さで外側に指をすべらせて凹んだところ。親指でやさしく押して気持ちのいいところで5秒くらいとめ、ゆっくり戻します


花粉症シーズン1ヶ月前から(今日からでも!)毎日マッサージしてみてください。

お灸も効果的です。



あとはストレス対策ですが、ストレスをなくそうと考えると余計にストレスを感じてしまう原因になるだけ。


ストレスはあるのが当たり前で、溜めないことが大切

一日のストレスをリセットできればいいんです


それには睡眠が一番(といっても、良質な睡眠をとるのはけっこう難しいですね。不眠についてはまた別の機会に取り上げたいと思います)。


睡眠や瞑想、あるいはウォーキングやストレッチなどの適度な運動で毎日リセットできればストレスの蓄積が抑えられ、いや〜な肝鬱を防げます。