今回はGW前ということで、新生活での緊張や疲れを払拭して楽しい連休を過ごすための養生法をまとめたいと思います。

さて、早いものでもうすぐGWですね。
令和元年の今年はなんと10連休。
この日を待ち望んでいたという方も、どうやって過ごそうかなあと途方に暮れている方もいろいろでしょうが、せっかくの大型連休ですから、新生活での緊張や疲れをリセットして楽しく過ごしたいですね。
東洋医学の考え方である五行(ごぎょう)では、春は、肝・心・脾・肺・腎のうち肝と深い関わりのある季節とされます。
肝には、七情(怒・喜・思・憂・悲・恐・驚)つまり感情を調節する機能がありますが、強いストレスが加わるとその機能が失調してしまいます。
新しい職場、新しい学校、新しい友人、新しい同僚・上司・・・慣れない環境で知らず知らずのうちに緊張やストレスにさらされている春はまさに肝にとって要注意の季節なのです。
肝の機能が失調すると、
イライラ
怒りっぽい
思い悩む
気分が落ち込む
抑うつ感
腹張
便秘
月経痛
月経不順
関節痛
むくみ
消化不良
食欲不振
などさまざまな症状があらわれます。
お心あたりのある方はストレス過多かも。
「いやいやたいしたことない」「全然平気」「大丈夫」と思っていても、カラダが反応しているということは休めのサインが出ているということ。早めの対策が功を奏します。
ではさっそく、ストレスを解消して五月病を吹き飛ばし、連休明けスムーズに仕事や学業に戻れるようにするためのおすすめのツボをご紹介します!
合谷(ごうこく)
手の甲。親指と人差し指の間のみずかきの後方にある三角形の部分を押してみて一番響くところ。親指と人差し指でツボを挟むようにして、円を描くようにマッサージします。指で押してみてとくに痛みを感じる部分に米粒を載せ、医療用テープで留めてもいいです。身体の熱をとります。

太衝(たいしょう)
足の親指と人差し指のみずかきから足関節に向けてなぞって指が止まるところ。親指でやさしく押して気持ちのいいところで5秒くらいとめ、ゆっくり戻します。お灸をするのも効果的です。肝の機能を回復します。

合谷と太衝、この2つのツボの組み合わせは四関穴(しかんけつ)といい、精神的なストレスを取り除き、気をめぐらせる作用があります。
もうひとつ追加したいのが、内関(ないかん)です。
内関(ないかん)
手首の内側のしわから指3本分(親指と小指をのぞく)上がった高さで、真ん中を走る太い腱の下。腱の内側から腱の下に向けて親指をゆっくり押し込むようにして5秒ほど止めゆっくり戻します。とくに痛みを感じる部分に米粒を載せ、医療用テープで留めてもいいです。気のめぐりをよくします。

内関は、自律神経を調節するための常用穴で、妊婦のつわりや乗り物酔い対策として有名なツボです。内関を通る経絡は、手の厥陰心包経といいまして精神疾患でよく使われます。手のひらを上に向けて肘の裏から手首までをやさしくさすりこの経絡をマッサージするのもおすすめです。
そして、とても簡単で非常に効果の高いリラックス方法としておすすめしたいのが耳のマッサージ。
耳の真ん中あたりをつかんで、まず外側に引っ張ります。次に上に引っ張り上げます。最後に下に引っ張ります。呼吸は止めず、ゆったりした気持ちで行ないましょう。
ツボ押しやマッサージをご紹介しましたが、気をめぐらせるには、カラダを動かすことがとても大切です。
日中はウォーキングや軽いスポーツで汗を流したり、お友達や家族と会話を楽しんだりして過ごしましょう。ノリノリでなくたっていいんです。多少面倒だなと思っても、やり始めるとどんどん気分が軽くなっていくのがわかります。
せっかくの休みだからと部屋でゴロゴロしたい気持ちもわかりますが、早寝早起きを続けて生活のリズムを崩さずにいることも大事。休み明けスムーズに復帰するためにもGWを楽しく過ごすためにもまずは早起きから始めてみるといいですよ。