便が出にくい、硬い、排便後もスッキリしない・・・なんてことはないですか?
乾燥する秋から冬にかけては、便のトラブルが起きやすい季節。乾燥は、肺だけでなく表裏関係にある大腸をも乾燥させ、便秘につながることもあるのです。

秋は「肺」がもっともダメージを受けやすいという話をしましたが(秋の乾燥肌、かぜ対策)、東洋医学では、肺と大腸は深く関わっていると考えます。
ちょっと前までスッキリ出ていたはずなのに、なんか近頃、調子悪いんだよな~という人は、腸の潤いが足りていないタイプ。
三陰交(さんいんこう)や足三里(あしさんり)のツボ押しで、脾胃の機能を高め、気血を養い、腸を潤していきましょう。
肺と大腸を潤すはちみつも効果的。
ナッツ類に含まれる油分も大腸を潤し、便秘を改善しますが、消化しにくいため、胃腸が弱い人は食べる量に注意が必要です。
野菜や雑穀米など食物繊維が不足気味だなと感じる人は、意識して摂ることも大切。ただし、摂り過ぎは逆効果です。
消化酵素を多く含む大根おろしと一緒に食べる、よく噛んで食べる、など胃腸に負担をかけない食べ方が何より重要です。
腸内フローラを整えるといえば、ヨーグルトが有名ですが、身体を冷やす作用があるため、冷え性の人やカゼインが気になる人は、リンゴ酢を試してみてください。
酢には身体を温め、血をきれいにして流れをよくし、消化を促進する効果があります。
便秘の原因は、腸の乾燥だけではありません。
食べ過ぎで胃腸に熱がこもったタイプ
ストレスで気のめぐりが悪くなったタイプ
お腹が冷えて、腸の蠕動運動が悪くなったタイプ
など、自分がどのタイプに当てはまるのか、自分の生活習慣を見直してみると答えが見えてくるはずです。
これからは、乾燥だけでなく、お腹の冷えも気になる季節。
下腹部を触って冷たいなと感じる人は、関元(かんげん)にお灸をするといいですよ。
関元は、丹田(たんでん)とも呼ばれるメジャーなツボ。
へそから指4本分の幅下におりたところです。
どんなタイプの便秘にも効くツボの場所と刺激方法、お腹のマッサージについては→
新薬も開発されているようですが、できるだけ薬に頼らず、スッキリ!を目指したいですね。
便秘の薬に新薬続々、脱「江戸時代」 患者の事情に対応(アピタル)