抗生物質、本当に必要ですか?

風邪のときに抗生物質は飲んだほうがいいの? 抗生物質とはどんな薬なのかきちんと理解しておきたい。



なぜ医師は、風邪に効かない抗菌薬を処方してしまうのか(アピタル)


抗生物質は細菌に対して効く薬なのでウイルス性の風邪にはまったく効果がない、というのはもはや常識ですが、それでもまだ抗生物質を処方する医師もいるようです。


それがどうしてかという記事なのですが、基本的には患者が求めているから、という論調。確かにここ最近、風邪で抗生物質を出す医師が減っている実感はあるけど、患者から抗生物質を出してほしいという要望が多いとは・・・。


風邪から肺炎などの細菌性疾患につながるかも、というあくまで予防的な意味合いで当たり前のように処方されていたため、患者側にも抗生物質が風邪に効くという誤解が生まれているのかもしれません。


あまりに安易に抗生物質を処方したせいで、抗生物質効かなくなる薬剤耐性菌の問題などが顕著になり、国も2017年6月に、抗生物質の適切な処方を指導するガイドラインを出しました。


「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版(ダイジェスト版)」(厚生省)


抗生物質の問題は、なにも耐性菌だけじゃありません。


抗生物質が悪い菌だけを見つけてやっつけてくれるならいいけれど、そうじゃないことを頭に入れておくべき。腸内の善玉菌や多くの日和見菌など、身体にとって必要な菌まで死滅させてしまうのです。


そのため抗生物質を飲むと、確実に腸内環境が悪化します。腸粘膜に穴が開くリーキーガット症候群の原因になることも。


免疫機能の6〜7割は腸が担っているので、腸内フローラのバランスが崩れると、免疫力も下がり、なおさら風邪を引きやすくなってしまいます。まさに悪循環!


上記のダイジェスト版を見てもわかるとおり、抗生物質が必要な場合もあります。歴史的にみれば、抗生物質により多くの人の命が救われてきたことも事実。


でも、リスクが高い薬であることもきちんと把握して、無駄に飲むようなことがないように、本当に必要なのかどうかその都度しっかり考えていきたいものです。